雁行陣11.後ろ平行陣のポジション

11.後ろ平行陣のポジション − テニスダブルス雁行陣の戦術と戦略

テニスダブルスの戦術 ポジショニング

これまでは、両ペアともに雁行陣の時のポジショニングについてお話しました。これまでお話したように原則として後衛がチャンスメーカー、前衛がポイントゲッターです。

 

ところが、プロの試合などでもレシーブ側のペアが二人とも後ろに下がっているのを見かけると思います(後ろ平行陣)。これではポイントゲッターがいなくなってしまい不利になりそうですが、状況によって後ろ並行陣が有効なときがあります。1. 相手のサーブが良いとき2. 相手がポーチに出てくるときの2つが良い例でしょう。相手のサーブがよくリターンが定まりにくいときには、期せずして前衛にリターンが返ってしまい前衛が的になりやすくなります。いいポジションにいればカバーできることも多いですが、相手のサーブが良くリターンの確率が悪いときにはたとえばファーストサーブだけでも後ろ平行陣にして対応することも有効です。相手が頻繁にポーチに出てくるときにも、やはり前衛はポーチの的になりやすくなります。前衛がポーチの的になりポイントを取られてしまうときには後ろ平行陣にして的を絞らせないようにすることも対策のひとつです。その他にも雁行陣でロブで抜かれたときやパートナーの後衛がロブをあげる展開では同様に後ろ平行陣に変えたほうが良いときがあります。以前、前衛はパートナーが打つときには後ろに少し下がり、相手の後衛が打つときには前に出るのが基本というお話をしました(図11−1)。しかし、、、


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