USMLE STEP2 CKは臨床医学中心であるが、公式ホームページにはさらに以下のように科目が記載されている。
この中で注目すべきは精神科であろう。つまりUSMLEでは精神科はMajor科目ということになる。
また、日本の産科学はドイツ流派であるため、随所で定義が異なってくるので注意が必要だ。
多くの点で日本の医師国家試験と共通するのでyear noteは必須となるが、さらにLyme diseaseやCystic fibrosisなどのアメリカで頻度の多い疾患はしっかりと勉強しておきたい。
1つのセッションは60分で8つのセッションにわかれている。
それぞれの対策詳細や参考書・問題集は以下を参照していただきたい。
internal medicine(内科)
obstetrics and gynecology(産婦人科)
pediatrics(小児科)
preventive medicine(予防医学)
psychiatry(精神科)
surgery(外科)
そしてそれぞれの分野の次のような事項について問うとされている。
a diagnosis(診断)
a prognosis(予後)
an indication of underlying mechanisms of disease(病態生理)
the next step in medical care, including preventive measures.(予防法等)
いわゆるmajorと呼ばれているものは日本の国家試験対策が有効だが
それだけでなくプラスアルファが必要です。
たとえばPsychiatryは頻出しますのでDSM準拠のものを勉強する必要があります。
日本の国家試験で重視されていなくてUSMLEでは重要なものがプラスアルファとして
重要になります。たとえば、薬物中毒、感染症、疫学などです。
それと何がfirst choiceかということを問われますので普段から意識して勉強すると良いでしょう。
たとえば、
1.感染症の治療で効果のある抗生物質は沢山ありますが何がfirst choiceか?
2.そしてアメリカではアレルギーを持っている人も多くいますのでそういう人には何を使うか?
などです。
ちなみにペニシリンにアレルギーがある人の10%はセフェムにもアレルギーがあります。
このような考え方は当然ですが、後々(日本でも)臨床に役立ちますよ。
先ほどもいったように日本の国家試験とダブルところが多いので(違うところも沢山ありますが)
日本の国家試験の前後に受けるのが得策だと思います。国家試験の内容は試験が終わるとともにどんどん
減衰しますので。First Aidは重要です。
New England Journal of MedicineにはMGHのCPC(Clinico-pathological conference)の記録が載っています。
まず最初に症例提示があり、臨床医と病理医が死因が何かをdiscussionしているものです。
症例自体はまれなものが多く試験には出ない可能性のほうが高いのですが、思考プロセスは参考になります。
また、症例提示の部分は臨床問題になれるのに有効ですのでおすすめです。
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