こんなことをのっけから書くと怒られそうだが、解剖学はUSMLEでは捨てるべき科目だ。
必要な知識量が膨大な割には得点をとりにくい分野である。
もちろん他の分野が完璧であれば手を出してかまわないが、効率は決してよくない。
解剖学について言えば臨床的な事項に基づいた問題が出されることが多い。
たとえば『房室結節は何動脈に栄養されるか』といった問題は臨床医であれば難しくはない。
これは右冠動脈梗塞の結果として伝導経路が障害され房室ブロックが起こることが臨床的には良く見られることに基づく出題ということになる。
このように、STEP1の問題は基礎とはいえ臨床的なバックグランドのある問題なのだ。
話がそれたがSTEP1の勉強をするならば解剖学は最後ということになる。
もしどうしてもというなら神経解剖を手始めに勉強するのが良いかもしれない。
以下に比較的分量の少ない参考書をあげておきたい。
USMLE Step1を受けるのなら誰がなんと言ってもMUST BUYの2冊組み
■First Aid for the USMLE Step 1 誰もが持っているアンチョコ本
■Kaplan USMLE Step 1 Qbook 受験者のほとんどがこなす問題集
■USMLE First Aid Q&A
First Aid対応問題集です。まず取り掛かるには良い問題集です。
■イヤーノート: 内科・外科編
持っていなければ必須です。
岡庭 豊 メディック メディア 2020年03月06日
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