私が中学1〜2年生の頃に爆発的に流行った曲、それは ペレスプラード楽団のセレソローサ ”Cherry Pink Manbo” でした。 トランペットの ”そどみそ〜ふぁみふぁみ〜れふぁ〜そらしらそふぁみそ〜” (一番最初の”そ”が低い”そ”です、)を聞いた時に起きた困った事 についてのお話です。
    当時の私はFENの土曜日の夜8時30分に始まるTop20を聴くことが 毎週の一番の楽しみでした。その中で20位から1位まで聴いていく順に ハーモニカの楽譜(数字符)で聴音してノートに書き記し、次の日に学校で 友達たちに昨日のTop20でのヒット曲をハーモニカで吹いて聴かせるのが 楽しみだったのです。 テープレコーダーもカセットデッキも無い頃の話です。 本当にまだTVが無い頃です(次の年にTVが売り出されました)
  最初の ”そどみそ〜”、 この ”そ〜” の部分が低い方にずれるのです。 それはこれまで聴いたことの無い感覚でした。 鳥肌を立てながらも必死に”どこまで下がるのだろう?”と聴いてみるのですが、 よく判らないのです。ハーモニカで吹いてみるのですが音が下がりません! どうやったらこの雰囲気を友達に伝えることが出来るのか? 何度も何度も試してみたのですが単に ”そどみそー” としか吹けません。 〜〜っと低く垂れ下がるようにするのを必死で工夫しました。 そのうちに気がつきました。強く吹きながらハーモニカを上下に傾けると 微かに音程が下がるではありませんか!! 狂喜乱舞(大げさですが)で練習をしている内に出来るようになりました。 今思えばこれがチョウキングですよね。 未だサックスとかクラリネットに出合う2〜3年前の話です。 スペリオパイプとハーモニカ(半音の無い)だけで 将来は ”音楽家になろう” と思っていた頃の話です。
     話は続きます。