テニスダブルスのポジショニング

テニスダブルスのポジショニング記事一覧

 しばらくはパートナーがサービスであなたが前衛のときの動きについてです。私はサーブが好きという人もいるかもしれませんが、もう少しお待ちください。ちなみに雁行陣ではサーバーのパートナーがポイントゲッター(決め役)になります。 あなたがサービス側の前衛(Aの位置)にいるときの動きの基本です。 パートナーがサービスを打つ前は通常水色のボックスの真ん中あたりにポジショニングします。 パートナーがサイドにサ...

前回はパートナーがサーブをサイドに打ったときの前衛の動きについて説明しました。 前回のポイントはサイドにサーブが入ったら前衛はサイドに1歩寄ることでした。今回もあなたのパートナーがサーバー(1)であなたが前衛(2)という状況です。 前回同様パートナーがサービスを打つ前は通常水色のボックスの真ん中あたりにポジショニングします。 レシーバーが返球可能な角度はおおよそ図のようになります(前回と同じ図です...

前回は雁行陣前衛の左右の動きをお話しましたが、今回は前後の動きです。前回同様、あなたのパートナーがサーバーで、あなたが前衛(2の位置)にいるときの前後の動きの基本です。相手がリターンを打つときにはサービスボックスのほぼ真ん中にポジション(位置)をとります。基本的に後衛はつないでチャンスを作り、前衛がチャンスボールを決める役割となります。(この基本は平行陣になっても同じです) ネットにつめればつめる...

あなたのパートナー(4)が打ってよいリターンのコースはいくつかあるのですがこれについてはまたそのうちお話します。この中で、最もオーソドックスなのは相手の前衛(2)にとられないようなクロスのリターンです。しかしながら、相手のサービスが良かったり、あなたのパートナーのリターンがうまくいかなかったりすれば甘いコースにリターンがかえってしまうこともよくあるでしょう。 これは前回お話したサービス側の前衛(2...

リターンのコースはサービスのコースにもよりますが主に4種類あります。 1. クロス  2. ストレート  3. ストレートのロブ  4. クロスのロブ1のクロスのリターンが基本戦術であり、相手がサーブアンドボレーをするようであればネットを越えてから足元に沈むようなリターンを狙うようにします。相手が雁行陣であれば、深いリターンも有効です。それでは他のパターンはどのようなときに使うと有効でしょうか。

これまでは、前衛の動きやポジショニング、そしてリターンを中心にお話して来ましたが、今回はサービスのコースについてです。サーブが好きな方、大変お待たせいたしました。上級者になればなるほど、ゲームはサービスキープが多くなり、ひとつでもサーブをブレークされてしまうとそのセットをとるのが難しくなります。試合の中で唯一好きな場所にトスを上げ好きなところに打つことができるのがサーブです。大きく2つに分けるとセ...

これまで、雁行陣の動きの基本をお話してきました。その中で大きなポイントは前衛はポイントゲッターであるので、後衛に返球するということです。後衛の役割は前衛にチャンスボールが来るようにチャンスメーカーとなるということです。相手が少し上手であれば、後衛が相手の後衛にクロスに返球するだけでは、ミスらずにいくらでもボールが返ってくるでしょう。 これから数回は、自分または相手のフォーメーションを崩してポイント...

前回はクロスのラリーからポーチに出るタイミングとポジショニングの基本をお話ししました。今回はどこにポーチを打つか、そしてどこにポジショニングするかをお話します。 できる限り、ポーチは一発で決めたいものです。なぜならばポーチは自らの良いポジションを崩してボレーしにいくため、もし相手に返球されてしまうとピンチになりかねないからです。レシーブ側の前衛のポジショニングは既にお話しましたが、もし、相手がこの...

自分または相手のフォーメーションを崩してポイントする方法として前回はポーチについてお話しました。今回は、ロブを使って相手のポジションを崩す方法です。サーブに対するリターン、または、雁行陣でクロスのラリーからストレートのロブがあがりフォーメーションが変化することは初級者のダブルスでも良く見かけます。よいタイミングでストレートロブをあげれば、相手のポジションを崩すことができます。このようなロブが抜けた...

ここ数回はポーチやロブを用いて陣形を崩すことをお話しました。 その結果雁行陣のストレートのラリーになることがあります。今回はストレートラリーになったときの前衛の位置についてです。図10-1は雁行陣でクロスラリーのときのポジショニングです。 あなたが前衛で攻撃側(相手陣にボールがあるとき)のとき(2)のポジショニングは相手の後衛(4)が打つボールの位置によっても異なりますが、左右の位置はおおむねサー...

これまでは、両ペアともに雁行陣の時のポジショニングについてお話しました。これまでお話したように原則として後衛がチャンスメーカー、前衛がポイントゲッターです。ところが、プロの試合などでもレシーブ側のペアが二人とも後ろに下がっているのを見かけると思います(後ろ平行陣)。これではポイントゲッターがいなくなってしまい不利になりそうですが、状況によって後ろ並行陣が有効なときがあります。1. 相手のサーブが良...

今回は初級編の最終回です。 これまで何度もお話してきたように、後衛はチャンスメーカー前衛はポイントゲッターなので、決めることができないボールは後衛側に返球するのがダブルス戦術の基本です。しかし、ときにプロの試合などでもストレートに前衛に向かってボールを打つシーンを見かけます。 どのようなときに打つと有効でしょうか。

サーブ&ボレーなどで前に出て二人がボレーポジションにつき平行陣になったとします。 このときには平行陣とはいうものの二人の位置関係には前衛と後衛があります。通常、クロス側の人が少し後ろ、ストレート側の人が少し前に構えるのが基本です(図1-1)。図の紺の矢印は守備範囲です(実際に人により守備範囲の広さは違いますが...)。 そして、状況により位置は変わってきますが、ストレート側の前衛の人(4)はサービ...

いいサーブまたはアプローチを打って前に出たはいいけど、ロブで頭を抜かれてポイントをとられたことがありませんか。平行陣を初めて間もない人と慣れている人で大きく差が出るポイントの一つにロブに対する対処が挙げられます。 ロブは予測してチャンスボールにする必要があります。そのひとつの方法は相手の打ち方やラケット面からロブを予測することです。 スライスのロブでは比較的予測しやすいことが多いでしょう。しかし、...

ダブルスの基本的な戦略・戦術にセンターセオリーがあります。 これは角度をつけずに中央を狙う戦術です。 今回は相手が後ろ平行陣のときを考えて見ます。二人でネットに出た状態で、後ろ平行陣の相手に対しセンターにボールを集める利点が3つほどあるのですが、どのような利点があげられるでしょうか?

サーブアンドボレーで、ファーストボレーを打ったあとには平行陣の基本陣形につくことができますが、 その後ラリーが続いた場合にはどのように配球するのがよいでしょう。前回は相手が後ろ平行陣の時を想定しセンターセオリーに関してお話ししました。 今回は相手が雁行陣のときを考えてみます。チャンスボールに対して決めるボレーと相手の良い返球に対してつなぐボレーにわけて図解しますこの二つで戦略がかわるからです。まず...

相手がサーブアンドボレーで平行陣をとるときのレシーバー側の戦略・戦術の基本はクロスの後衛側(ボレーポジションで少し後ろに構えている)に足元に沈むような返球をすることです。シングルスでは相手がボレーに出てこなければ深く返球するのが基本的な戦略になりますが、ダブルスでは平行陣で二人がボレーポジションにでてくるケースが多いので、足元に沈めるボールでチャンスを作るのがレシーバーの基本的な戦略・戦術になりま...

前回は平行陣の相手に対する基本的な戦術・戦略についてお話しました。 今回は、ロブを使って相手のポジションを崩す戦術です。平行陣編2 ロブに対する対処法をご覧になっていない方は先にご覧ください。 ロブは相手の球が良くてロブしかあげられないときに仕方なく使われることが多いですが、相手が少し上手になると簡単に予測されてしまいスマッシュの餌食となり通用しません。 むしろ、しっかり追いついてある程度どこにで...

今回はサーバーの立ち位置とサーブアンドボレーについてです。 サービスのコースについては雁行陣ですこしお話しました。 レシーバーのフォアとバックに明らかな優劣がなければセンターにサーブを打ったほうがレシーブの角度がつきにくいのでファーストボレーは容易になります。 まだご覧になっていない方は雁行陣編6.サービスのコースをどうぞ図7-1はデュースコートからサーブするときの図です。 この図でサーブをする位...

前回はサーブの立ち位置とサーブアンドボレーについてでしたが、今回はファーストボレーについてです。ファーストボレーの成否はかなりの比重で『良いサーブが打てるかどうか』にかかっています。 通常のボレーよりも後方でボレーしなくてはならないので、相手の前衛にポーチされやく、ファーストボレーをするま前の段階でサーブで優勢に立っておくことが重要です。図8-1のように相手が雁行陣の場合には相手の前衛(3)に取ら...

再びサービスのコースについてです。 雁行陣編(参照雁行陣編6.サービスのコース)ではサービスのコースについてボディーへのサーブも有効であることをお話しました。今回はワイドとセンターの二つのコースについて勢いのあるサーブと甘いサーブとそれぞれについて図解します。まずは、ワイドへのサーブです。図9-1は勢いの良いサーブがワイドに入ったときの図になります。  雁行陣編VOL1.ではサイドにサーブが入った...

相手のサーブがそれ程よくないときや、相手がサービスダッシュしてこないときにはリターンダッシュして平行陣に持っていくチャンスです。相手のサービスの状況によっては簡単に平行陣をとることができます。 リターンをできるだけ前(ネット寄り)で打ったほうが有効であることは 雁行陣編5.リターンのコースとレシーバーのポジショニングでもお話ししました。リターンは必ずしも速い必要はありません。 相手がサービスダッシ...

ロブのあげ方についてはこれまでも何回かお話して来ました。抜くためのロブは相手に予測させずに打つ必要があることもおはなししました。 (参照: 雁行陣編9.ロブに対するポジショニング、 2.平行陣におけるロブに対する対処法、 6.平行陣をロブで崩す)  平行陣であっても一人(原則はクロス側)が少し後ろに構えてロブに対処できるようにしておくのが平行陣の基本的なポジションというお話をしました(参照VOL1...

相手の雁行陣に対して平行陣で攻めている時を想定します。図12-1のようにあなたが(2)の前衛の位置のときに、パートナー(1)のボレーが相手の後衛(4)のサイドライン付近に入ったとします。 このときあなた(2)はどのようにポジショニングしますか?

左右の動きに関してはフォーメーションが平行陣でも雁行陣の基本は同じです( 雁行陣1、雁行陣2 、平行陣12参照)。つまり、パートナーの返球がセンターであればセンター寄りに一歩つめ、サイドよりであればサイドに一歩つめてストレートケアをすることになります。 しかし、前後の動きについては雁行陣と平行陣では異なります。お互いに雁行陣の場合の前衛の動きの基本的なポジショニングは、、、

ドロップボレーに対する対処法は雁行陣の12や平行陣の5で少し触れましたが、今回はドロップボレーを打つと有効な状況を考えてみましょう。ドロップショットは左右だけでなく前後にコートを使うことができ、覚えることでプレーの幅がかなり広がります。ダブルスは二人でコートを守るので左右に振り回すだけではなかなかオープンスペースが作れません。ロブやドロップショットで前後にも動かして組み立てることで相手を翻弄できれ...

オーストラリアンフォーメイションは相手のクロスリターンが強くてサービスキープが難しいときなどにペースチェンジを目的に利用すると効果的です。効果的なオーストラリアンフォーメーションを決めるためには、正しいポジショニングとそのメリットとデメリットをよく理解しておく必要があります。 オーストラリアンフォーメーションというのは聞いたことがあったり、実際にやったことがあったりするかもしれません。 しかし、そ...

前回、 オーストラリアンフォーメーションのポジショニングについてお話しました。 今回はその続きと応用です。相手も自分もバックよりもフォアが得意であれば、オーストラリアンフォーメーションでアドコートからワイドにサーブを入れるのは良い戦術になります(図16-1)。なぜなら、、、

ポーチについては 雁行陣編7および雁行陣編8で少しお話をしましたが、その後は一度も触れていませんでした。ポーチボレーはテニスダブルスでは必須の技術です。ポーチの出方には主に次の2つの方法があります。

平行陣においても雁行陣においてもサービス側の前衛はポイントゲッターであり、ポーチはダブルス上達の鍵といえます。 しかしながら、ポーチは自分たちの陣形を崩すことになるためハイリスクハイリターンといえます。今回はポーチと同じぐらいの効果がありながらもっとリスクの少ないポーチフェイクについてお話します。ポーチとポーチフェイクを使って更なるダブルス上達を考えます。返球するのがやっとという初級者は別として、...

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